Web header banner

MARK BOOK『エネルギーを巡る旅』宇宙史と人類史を〈エネルギー〉という一本の矢で貫く

MARK BOOK『エネルギーを巡る旅』宇宙史と人類史を〈エネルギー〉という一本の矢で貫く

シンプルなタイトルに惑わされてはいけない。これは、ビッグバンに始まる宇宙史とこの地球に生まれた人類の歴史を〈エネルギー〉という一本の矢で貫き、理解しようとする壮大な試みだ。 エネルギーを巡る旅 あまり期待もせずに手にした本に没入し、圧倒的な読書の喜びを感じられることがある。『エネルギーを巡る旅』は、そうしためったにない出会いの喜びを与えてくれる書籍だ。ただ、こうした類の本にありがちなことだが、その魅力を人に伝えるのがとても難しい。だから、まずは『エネルギーを巡る旅』を構成する要素を並べてみることにしよう。最初に触れておくべきは著者の古舘恒介氏がJX石油開発という、エネルギー産業のど真ん中にいまも所属していて、その業界の裏も面も知り尽くしているであろうという事実だ。では、業界の内幕を描いた社会的なルポルタージュやエネルギー地政学の話かというとさにあらず、エネルギーを巡る人類史、...

| mark |

アプリで続きを読む

この記事の続きを読む