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火を夢見る

火を夢見る

人類は有史以前から火とともに生きてきた。神からの贈り物である火を発見したからこそ、天敵である捕食動物の脅威から守られ、食が豊かになり、知能が飛躍的に進化を遂げた。もしもそうでなければ、毛皮も牙も爪も持たないホモサピエンスという生き物は、自然界の食物連鎖のピラミッドの最底辺に位置していただろう。人類の歴史は火との共存である。平和と安寧をもたらす火もあれば、そうでない火もまたある。(文=樋口明雄 写真=写風人) 焚火の価値私の人生もまた、常に火が傍にあった。子供の頃から五右衛門風呂の焚き付けをたたき込まれ、山に入れば焚火の前で飲み、眠っていた。火は生活の一部であり、癒やしであり、友であった。だから当然のように、フィールドのみならず庭先でも焚火をするし、薪ストーブは田舎暮らしの必需品となった。 ...

| 火と人と |

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