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スーパースターは平地で100m10秒を切る カール・ルイス(陸上短距離選手)

スーパースターは平地で100m10秒を切る カール・ルイス(陸上短距離選手)

万有引力の法則の提唱者として知られる物理学者アイザック・ニュートンは「もし私が遠くを見ていたなら、それは巨人の肩の上に立っていたからだ」という言葉を残した。「巨人の肩に立つ」とは人類の英知の積み重ねを踏まえるといった意味だが、学問のみならずスポーツの世界でもそれはあり得る。次世代アスリートのステップとなり、彼らがモチベーションを高めて新たな高みを目指すきっかけとなる5人の偉業を振り返る。(イラスト 竹田匡志 / 文 井上健二)100mを10秒切って走る。その高い壁に人類でいち早く近づいたのは、現在世界の短距離走界を席巻する黒人選手ではなく、西ドイツ(当時)出身のアルミン・ハリーだった。ハリーは鋭い反射神経を生かしたスタートダッシュで1960年に10秒00をマーク(手動計時)。9秒台にもっとも近い選手と期待された。しかし9秒台で最初に走ったのはやはり黒人選手。’68年メキシコ五輪男子1...

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