Web header banner

筆とまなざし#130「20年前の情熱を携えて。思い出のクライミングホールド」

筆とまなざし#130「20年前の情熱を携えて。思い出のクライミングホールド」

実家の倉庫から懐かしいものが出てきました。段ボール箱のなかに入っていたのは、埃を被り、少々カビ臭くなったクライミングホールド。大きめのものからビス留めのジブスまで二箱分。高校時代、自宅の倉庫に作ったクライミングウォールに取り付けていたものです。僕がクライミングを始めたのは中学生のときで、いまのように一般メディアに取り上げられることもなく、ごく少数のマニアックな人々だけが行なう行為でした。フリークライミングしかやらないという人もいましたが、登山の延長としてクライミングをする人が大多数。現在のようにボルダリングしかやらない、という人はほとんどいませんでした。当時のクライミング雑誌を見てもボルダリングの記事は稀で、ルートやアルパインクライミングの記事がほとんどでした。高い山に登るためにはクライミング技術が必要だ。中学生のときにそう思い、近所のブロック塀をよじ登って練習しました。もっと本格的...

| Share the Mountain |

アプリで続きを読む

この記事の続きを読む