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宮澤崇史「自分の武器を見つける ー 我が道を振り返る・その7」

宮澤崇史「自分の武器を見つける ー 我が道を振り返る・その7」

20才から22才まで、僕にとってはロードレース空白の3年間だった。競輪学校の試験を受けて、競輪選手になろうと思っていた頃だった。なぜこんな方向転換をしようかと思ったか。イタリアで走っている時に大きな壁にぶち当たっていたことについては、これまであまり話してこなかった。僕が初めて行った頃、イタリアではアマチュア選手からプロ選手まで殆どの選手がドーピングをしているのが当たり前という状況だった。そのことを一般的に話すことがあまり良いと思わなかったからだ。でも、そういう時代だった。日本ではいまだに筋肉増強剤的なものしかイメージとして浮かんでこない人が多いが、ドーピングにも様々な種類があった(その時に僕が目にしただけでも)。そんな事情だから、U23カテゴリーの2時間のクリテリウムでもアベレージが47kmを下回る事は殆どなく、まったく上が見える気がしなかった。エリート選手の多い強豪チームに入ってい...

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