酒と男と男と酒とさんの投稿
およそ、一年四ヶ月ぶりのソロキャンプです。
去年の一月に行ったキャンプがそれほど寒くなかったので、今回もお気楽に構えてましたが凍死寸前まで行きました。
丁度、正午くらいにささゆりの湯キャンプ場につきましたが、岐阜市に入ったとたんに細かい雪がパラパラと。
雪の中、谷に向かってテントを設営しました。
灯油中華爆弾でお湯沸かしてUFO喰おうと思ったらポンピングがスカスカ。
何とか調整して、ガスバーナーでプレヒートして点火。つうか、ガスバーナーでガス缶使うならガスコンロ持って来いよ！と思われても仕方ないですが、そこはケロシン馬鹿の悲しいサガです。
このケロシンバーナー、アマゾンで6000円くらい。
「プレヒート中にサッカーボール大の火柱が上がるので覗きこまないでください」と注意書のある激アツ商品です。点火手順も相当めんどいので余程のケロシン馬鹿以外には全くオススメできません。
UFO喰ってコーヒー飲んで、テント内で寝ながら漫画読もうとしたら戦慄が走りました。
持ってきた防寒、フル装備でも凍えるほど寒い！
テント内、閉め切ってですよ。つか、閉め切ってんのに何でインナーテントの中で風吹いてんのと上を見上げて二度目の戦慄。
インナー上部がデフォでメッシュ！
もう、どうにも出来んです。
テント内で現状フル装備で凍えていると、テントに何かが振っている音。
雨じゃないよな？と外にでるとアラレでした。
終わった。これは強制撤収だ。いや待てよ。まだ焚き火がある。
急いで薪を割りフェザースティック作ります。
命の危機が迫った状態、極限状態で作ったフェザーはWikipediaのお手本画像に出そうなほど完璧。
ファイアースターターで一発着火。
これや！この火を欲してたんや！同時に西日が指してきて少し暖かくなってきました。
焚き火で暖まりながらマンガ読みます。
ちょい眠くなったのでテント内で横になると耐えられん寒さ。設営し直しです。谷に背を向けました。
早々と晩飯食って、寝る準備整えておこもり。
冬をナメてたのでカイロすら持ってきてません。
漫画読み終わり夜11時頃終身。
.....
寒さで目が覚めました。ここで体に異変。
腕がミイラみたいな位置で固まったまま動きません。金縛りとも違う。痛みを耐えながら何とか手を伸ばします。後ちょっと歯車ずれてたらミイラになってました。
時計を見ると2時半。これ朝日、拝めるんか？と再び寝て起きたら5時半。何とか生還しました。
朝イチから焚き火して朝日を待ちました。
良かった。今日はそこそこ暖かい。
カイロ、湯タンポ、爆熱王は必須と知りました。
スタンレーのコップが合ったおかげでギリギリ生還ですわ。コーヒーがいつまでも暖かいですね。
極限の寒さで焚き火あたりながら読む「信長を殺した男」は臨場感抜群でした。もう、本能寺のその時その場所に居る勢いです。
帰ってテント乾かそうとインナー組み立てたらグラスファイバーのポール一節割れてました。
気付かず指スライドさせてスライス。
踏んだり蹴ったりでも、もうキャンプ行きたいから不思議ですね。
今回、行く直前に火ばさみがどっかいっちゃって無しで挑んだんですが、凍えるほど寒ければ素手で火のついた薪、触れると学びました。
