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小泉桃太郎さんの投稿

静かに山と語り合いたいをテーマに、今回は富士山の御殿場ルートの新五合目からスタートだ。宝永山(標高2693m)を目指す。登山口から少し歩くとあっという間に森林限界も終わり見渡す限り目の前が富士山だ。富士山は雪化粧はしておらずすっぴん状態だが、それが逆に新鮮に感じた。富士山は学生の時に山頂まで登ったことがある。しかし、大好きな登山はそれが最後となったのを覚えている。富士登山で初めて高山病になり、天気も急に悪化して寒さで震えながら雨の中やっとの思いで山小屋に駆け込んだ。子供ながら山の怖さを思い知らされた。おニューの運動靴の靴底が剥がれベロベロになりながらの下山だった。

登山目的では、それ以来のご対面だ。最近、撤退を繰り返して登山に自信を失っており今後どうするのか、富士山に軽く登りながら考える。まだ誰ひとりいない富士山を登り始めるとある事に気がついた。足が取られる不安定な砂利の道をバランス良く体重移動ができており難なく登れている。自分の登山技術の成長を改めて実感させられた。いつの間にもう立派な登山家なのかもしれない。よちよち歩きだが…。富士山に教えられた。でも今日は山頂には行かない。標高差300mぐらいのトレッキングで良いと決めている。

秋の天気に恵まれて穏やかな風も気持ちいい。空を見上げると雲ひとつない富士山が沸き出た雲に青いキャンパスを彩るように散りばめられる。美しくダイナミックだ。数十年振りの富士山との対面に、忘れかけてた登山の楽しさが沸き上がり心躍る。鳶も気持ちよく舞っている。昨今の撤退を繰り返した狭い登山道での息苦しいマスクから解放され無限に続く富士山の登山道は広く大きく深呼吸でき気持ちがいい。何もかもが最高だ。富士山の胸に抱かれ癒される。この年齢でいつの日かまた富士山の山頂に立つことができるだろうかと思いを馳せる。

まずは宝永山を目指したい。登山口から標高差1200mもある。トレーニングには最高のステージ。予定通り、標高1713mの所で折り返しとし下山することにする。しかしながら何度も何度も立ち止まっては振り返る。あしをとめる。名残惜しい。もっと長くこうしていたい。もっと富士山と向かい合いたい。富士山を見つめていたい。音楽も流してみた。楽しい…。そして下山に多くの時間を費やした。富士山の広大に広がる空間が悩みやわだかまりをリセットできリフレッシュでき、初心に戻ることができた。

やはり富士山は別格だ。またひとつ、大好きで登山が楽しみなお山ができた。富士山また会おう。生きててよかったと感じられるすてきな山旅となった。そして多くの勇気をもらえた。山の神様に感謝。

https://youtu.be/TEZVQEE9cEg

youtube.com/@koizumimomotaro

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