小泉桃太郎さんの投稿
あれほど楽しみにしていた那須岳登山は峰の茶屋登山口から5分歩いたぐらいで急に心細くなり行きたくなくなった。すぐには帰らずに悩む。ここで心が折れたら今年予定している山行計画ともおさらばだ。おそらく二度と山登りはしないであろう。リベンジしたい木曽駒ケ岳、乗鞍岳、大菩薩嶺。チャレンジしたい谷川岳、唐松岳、天狗岳、西穂高独標、至仏山など。それでいいのか。駐車場ベンチでひとり途方に暮れていると「こんにちは〜」と大きな声が。20名以上の集団が来た。彼らの当たり前のように登って行く姿を見て気を取り直してやはり行くことにした。登山が好きなのか嫌いなのか、とにかく頂上目指して歩いている。体力がないので次から次へと抜かされる。休憩しては水を飲みの繰り返し。自分は登山には向いていないなとも思う。ただ、そんな自分でも人の倍時間がかかっても一歩一歩、歩いてるうちにゴールが来る。今日の那須岳は曇り空が心地よい。山ってなんかやさしい。寒い時は木漏れ日でほっこり、かんかん照りでは雲でお日さまを隠し、身体が火照った時には山麓から涼しい風でクールダウン。山行中のたったひと時の出来事なのだがお山を感じお山と会話ができた瞬間だ。もうダメと思ったときに励ましてくれる。あ〜山に登ってよかったと本当に感じる。だからまた会いに来たくなるんだよね。(文:2018/5/21、写真:2019/5/11)
https://youtu.be/OHENMWRpOUo
